ハクサイの栽培情報
あぶくま石川地区支援センター 担い手支援課
小濃邦彦
秋冬野菜の作付を準備する時期になりましたので栽培方法をご紹介いたします。
キャベツなどと比べると柔らかく、味は比較的淡泊です。煮物、汁物、炒め物、鍋料理、漬物(浅漬け・キムチ)等に使われます。
①栽培歴
②品種
耐寒性や耐病性の品種を選定しましょう。(品種例:金将2号、黄ごころ75、王将等)
③播種
ポイント!
・移植栽培は36穴の連結ポットを使います。
・注意点 温度管理 発芽適温は18~22℃
多湿になると発芽不良の原因となる為、播種後ポットの上に新聞紙をひき、かん水を行い発芽する間はかん水しないようにします。
畑づくり(10a当たり)
日当たりと水はけがよい場所で、根が広く分布するので、耕土の深い土壌を用意します。また、根こぶ病対策として「ネビジン粉剤」など登録のある農薬を使用しましょう。
定植の準備 (10aあたり)
・完熟たい肥:2t
・野菜配合380(13-8-10):150kg
・粒状苦土カルM-10:150kg
畑は定植3週間前までに準備します。
④定植
・本葉4〜5枚が出た頃が定植時期です。(定植時アオムシ、アブラムシ類の予防に「オルトラン粒剤」など定植時に登録のある農薬を施用してください)
・株間60㎝ほど空けてゆったりと育てると、葉の枚数が多く柔らかなハクサイになります。
⑤防寒(初霜が降りたら防寒する)
防寒の準備:霜の害を防ぐため、初霜が降りたら防寒します。
①まず、外葉を寄せ集めます。
②内側の葉が凍らないように外葉でくるむようにまとめ上部をひもで縛ります。
③早い時期に作業すると害虫の巣になるので、作業は必ず初霜が降りてからにしてください。
④長期保存(1~2月)までに畑で植えたまま新聞を3枚重ねてくるみ、縛っておきます。
⑥収穫
・定植から品種にもよりますが約60日で収穫時期となります。(ただし、品種によって収穫時期が異なります)
・収穫の目安はハクサイの頭を手で押さえてみて、かたく締まっていたら収穫できます。