営農情報

水稲育苗管理のポイント

2019.04.17お米

水稲育苗管理のポイント

 

 水稲の播種作業が最盛期を迎えハウス内の温度が急激に変化する時期になりました。そこでハウス内使用している被覆シートの使い方と苗立ち枯れ病の見分け方についておさらいします。健全な育苗管理に努めましょう。

 

1,被覆シートの特徴

資材名(材質)

効果

特徴および注意点

ミラシート

(白スポンジ系)

保温、保湿

〇利 点:保温効果に優れる。低温が予想される際には効果あり

〇注意点:温度が高い場合は床土温度が上昇しやすい

太陽シート

(反射系)

保温、保湿、しゃ熱

〇利 点:高温時における急激な床土温度上昇を防ぎ苗ヤケ等の

     高温障害を防止

〇注意点:低温時は床土温度が上がりにくく出芽日数がかかりやすい

ラブシート

(不織布)

保温、通気、通水

〇注意点:単独で使用すると過乾燥しやすい。他シートと組み合わせて使用する場合は、ラブシートは下に敷き、その上に他シートを被覆する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2,育苗時における主な苗立ち枯れ病の種類

〇ピシウム菌(別名:ムレ苗)

 

症状:出芽後、地際水浸状に褐変、急激にしおれ枯死、カビ発生無し

原因:温度管理と水かけ方法(急激な温度差・日中の水かけ)

対策:タチガレエースM液剤の使用、日中のかけ水はくみ置き水を使用し、温度差を解消

 

 

〇リゾープス菌

症状:種子層・床面に白いカビ、出芽・生育・根の発育不良

原因:過度の乾湿、出芽期間32℃以上の管理、育苗資材の不衛生

対策:育苗箱・出芽器の洗浄、施設清掃、播種時の水量と播種時ダコニール1000かダコレート水和剤の使用、出芽期間の温度

 

 

〇フザリウム菌

症状:発芽直後~根、地際部褐変、黄化枯死。地際部白または紅色の粉状カビ

原因:過度の乾湿、昼間30℃以上夜間10℃以下の管理

対策:タチガレエースM液剤の使用、温度管理、肥料切れに注意

 

 

〇もみ枯れ細菌病

症状:新葉基部と葉鞘部が白色~淡黄色→腐敗枯死、新葉は容易に抜ける。坪枯れ症状

原因:循環催芽で発生拡大、出芽温度が32℃以上、被覆資材の2度掛け、育苗資材の不衛生

対策:出芽温度は32℃を超えないで、被覆期間を過剰に長くしない。出芽後の再被覆は行わない。緑化期以降は25℃以下、育苗箱の洗浄

 

 

〇農薬の使用にあたり表示ラベルを確認し、正しく使用しましょう。

 

営農部営農対策課 鈴木長史朗

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