営農情報

秋季に行う耕田のメリットについて

2020.11.13お米

 

今回は秋に耕すメリットについて説明します。

 

・稲刈り後の株や稲わらが分解しやすくなる
水田は水を張っている期間が長く、嫌気性の微生物が中心になっています。耕田することにより好気性の微生物の活動が活性化し、分解を促進してくれるため、春に耕すよりも残る量が少なくなります。また、『わら分解キング』などの分解促進資材を併用することで分解が早くなり、わらに含まれるケイ酸を活用しやすくなります。

 

・ほ場の雑草の発生を抑えることが出来る
秋に耕すことで、地中にあるクログワイやシズイなどの塊根が表面付近に出るため、冬季の低温により一部が凍ることで発生を抑えることが出来ます。ただし、暖冬の場合凍みにくく、効果が低くなってしまいます。水稲収穫後すでに雑草が発生している場合は『ラウンドアップマックスロード』などの除草剤を散布することで、茎葉から吸収され、塊根が枯死するため、翌年の雑草派生を抑えることが出来ます。

 

・秋に堆肥を散布する
秋の耕田と合わせて、水田に堆肥を散布することで、堆肥中の窒素成分が分解され、稲が吸収しやすくなります。また、窒素が分解されることで、水稲移植後のアオミドロや表層剥離が抑えられるほか、ガス害の発生も抑えることが出来るため、酸欠による障害や秋落ちが発生しにくくなります。さらに、堆肥中の微生物により、稲わらの分解を促進します。
※注意点として、未熟堆肥を施用する場合、堆肥中の窒素の分解が遅れるため、ガス害が発生しやすくなります。また、堆肥が発酵する際に発熱することで、堆肥中の雑草種子が死滅しますが、未熟堆肥の場合死滅しきらないため、ノビエなどの発生原因となることがあります。必ず完熟の堆肥を施用するようにしましょう。

 

なお、デメリットもあり湿田の場合は春の耕田の際、ほ場が柔らかくなっているため、ぬかるみやすく、代掻き作業や田植作業が行いにくくなることがあります。自分のほ場をしっかり確認し、ぬかるみが激しい場合など控える判断が必要となります。

 

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