トピックス

ハトムギ加工施設強化 改良型焙煎機、窒素充填包装導入

2016.02.26

 JAしらかわは、泉崎村のはと麦加工所に改良型のはと麦焙煎機と、新たに窒素充填包装機を導入しました。農林水産業の復興を支援する農林中央金庫の「復興支援プログラム」の助成を受けました。ハトムギの面積拡大と、オリジナル商品のはと麦茶の品質向上を目指し、製造ラインを拡充、省力化。5ヘクタール増の15ヘクタールを目指します。
 JAは同村と連携して転作作物として、ハトムギの作付けを推進してきました。昭和55年にはと麦茶の販売を開始。東京電力福島第1原子力発電所事故の風評被害で、県外との取引が中止になり、販売が大幅に減少。作付面積が縮小し、現在は10ヘクタールにとどまっています。
 薄井組合長は「風評被害払拭のため、はと麦茶を中心とした6次化商品に力を入れ、産地化を加速させたい」と話しました。
 加工所を所有するJA子会社㈱JAしらかわアグリの本栁宏明社長は「改良された焙煎機を活用して製造ライン効率化と販路拡大を図り、作付面積を15ヘクタールに拡大したい」と意気込みを語ります。
 加工所の作業員は女性2人。従来の焙煎機は手作業が多く重労働でしたが、改良型は原料の窯への投入や冷却・乾燥作業を自動化。作業時間は3分の2に短縮でき、増産にも対応できます。
 窒素充填包装機は、焙煎したハトムギを袋詰めする際に活用。保存性を良くし風味の良さを保ちます。
 2月26日に同村で開いた贈呈・稼働式には、同村の岡部文雄副村長、農林中央金庫福島支店の有田吉弘支店長、同JA役職員20人、本栁社長らが出席。有田支店長が、薄井組合長に助成金の目録を手渡しました。

改良型のはと麦焙煎機

焙煎機の前で薄井組合長(中央)と本栁社長(右)に目録を手渡す有田支店長

Page Top