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農業用ドローン水稲除草剤散布実演会

2020.05.21

ドローンで高齢化対策を目指す/農業用ドローン水稲除草剤散布実演会

 JA夢みなみは、農業用ドローンの設計などを行う(株)ナイルワークスや農薬メーカー(株)クミアイ化学らと連携し、ドローンを使った水稲除草剤の散布を進めています。管内の高齢化が深刻化していることを受け、高齢者でも少ない労力で農薬を散布できることを目指し取り組んでいます。
 JAの営農指導員や関係者を集め、5月21日にすかがわ地区、22日にしらかわ地区管内の水田で散布の実演会を行いました。ドローン(Nile-T20)に豆粒除草剤2.75kgを投入し、タブレットで操作によって1.1haの面積に7分ほどで散布が終了しました。
 今回使用したドローンは、重量18.5kgで軽トラックに搭載可能なサイズとなっており、LTE網を使って通信しています。最高時速は20kmで、液肥の場合1回のバッテリーで15分から20分ほどの作業が可能。圃場を一度測量してしまえば、タブレット一つで散布できることや、散布中にドローンに搭載されたカメラで作物の生育状態をリアルタイムで解析できること、ラジコンヘリに比べて音も静かであることなどがメリット。
 粒剤や液剤より1/4程度の重量で、自己拡散性の強い豆粒剤はドローン散布においてバッテリーの消耗を抑え、一度により広面積に散布できるため、今後はカメムシやいもち病防除に加え豆粒除草剤の散布や、対象作物を米だけでなく、大豆・麦・ソバにおいても進めていきたい考えです。今年度は約125haの水田にドローンを使ってのカメムシ・いもち病防除を予定しており、生産者に普及拡大を進めていきます。

ドローンに豆粒除草剤を投入

 

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