トピックス

病害虫防除セミナー

2020.11.26

病害虫被害拡大防止に向けて/病害虫防除セミナー・次年度の防除暦作成に向けた意見集約会

 JA夢みなみ管内では、果樹圃場において深刻な病害虫被害が出ており、主な4病害虫について防除セミナーを開催しました。モモ・梨・リンゴなどの果樹生産で、病害虫による果樹の品質低下や出荷量の低迷が問題になっています。
 果樹協議会東部支部の部員から病害虫防除対策について講習を受けたいとの要望を受け、県の農業総合センターから講師を招き、須賀川市の東部支店で12日にセミナーを開催し、生産者30人が参加。講師の藤田剛輝研究員が研究所での研究データをもとに数値を示しながら具体的な防除方法について詳しく説明をしました。
 モモせん孔細菌病菌は、新梢で越冬し春以降に葉や果実に伝染して果実の品質が低下します。卓効を示す薬剤がなく、通常の薬剤散布だけでは十分な防除効果をあげるのは難しいため、感染部位のせん除や果実の袋かけ等耕種的防除を含めた総合的な防除対策が必要であり、雨よけハウスや防風ネットの設置も感染予防に有効としたうえで、国や県などの補助事業を活用しての設置を呼び掛けました。
 梨黒星病では、秋期・生育期・開花前後の重点防除期の対策の重要性や、胞子の飛散量を減少させる効果がある落葉処理・収集について説明がなされました。
 リンゴ褐斑病は、ベンゾミダゾール系薬剤及びQol剤の耐性菌の発生が県内で広がっているとし、使用法の再確認をしました。
 2020年度は、カメムシ類の被害が目立ち、スギやヒノキの花粉飛散量に伴いカメムシの飛来が増加するとの「予察」を活用しながら有効な薬剤散布を実施しするよう話しました。
 

熱心に講習を聞く生産者

 

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